バイトテロってどんな行為?
バイトテロとは、バイト先の設備や機器、また販売する商品を使っていたずらをしたり、悪ふざけをする行為を指します。
悪ふざけしている姿をスマホで撮影し、SNSに投稿するケースが多く、高い確率で炎上するのが特徴です。
バイトテロは、これまでに全国各地で複数回発生しています。
例えば2021年には、コンビニのバックヤードに設置されているモニターで女性客のバスト部分をズーム撮影したものをSNSに投稿したり、ミルクシェイクをかき混ぜるためのヘラをバイトスタッフが直接舐めたというケースが起こっています。
それ以前には、アイスクリームを販売する冷凍庫の中にバイトが横たわったり、販売するカレーの中にバイトが自身の体毛を投入するというケースもありました。
これらは氷山の一角で、他にもおぞましいバイトテロが全国各地で発生しています。
バイトテロの多くは悪ふざけやいたずらの域を過ぎず、おそらく仲間内で楽しむためにSNSへの投稿をしたのだと考えられています。
バイトテロが増える中で行為がエスカレートし、より過激な手口のものを投稿するケースが増え、インフルエンサーや本人たちが予期しない人物によってネット上に拡散し、店舗にクレームが殺到したり、店舗が廃業に追い込まれるというケースも出ています。
社会問題となるほどまで深刻な問題と発展しました。
悲惨な末路が待っている
バイトテロは、軽い気持ちで行ったいたずらでも悲惨な末路が待っています。
例えば2019年に被害を受けた回転寿司チェーンでは、株価が急落してしまい、チェーン企業は27億円という莫大な被害を負うことになってしまいました。
事件を引き起こしたバイトテロ当事者を相手取って、寿司チェーン企業が損害賠償請求を起こし勝訴しています。
バイトテロを行った当事者は、当然ですがバイト先は懲戒解雇となります。
ネットで本名や顔が拡散されれば、その後の就職にもマイナスの影響が及ぶことは目に見えています。
一時のいたずらや悪ふざけが原因で、学校を卒業しても就職先すら決まらないという事態になる可能性があるのです。
こうしたバイトテロによる炎上は、ネットというグローバルな媒体によって世界中に拡散されます。
本人がいくら反省したり心を入れ替えても、ネットに投稿したものを完全に消すことはできません。
つまり、若い時の過ちが原因で一生苦しみ続けることになってしまうケースもあるのです。
またバイトテロで店舗が経済的な打撃を受けた場合、損害賠償請求を起こせば店側が勝訴する可能性はとても高くなります。
学生という身分でも賠償責任の判決が出れば、支払い義務が発生します。
バイトテロの末路は、本人にとってはマイナス面しかありません。